【7月23日 AFP】前年11月に初めてフォーミュラワン・グランプリ(F1、F1世界選手権)が開催されたアラブ首長国連邦アブダビ(Abu Dhabi)に、今年10月、テーマパーク「フェラーリ・ワールド(Ferrari World)」がオープンする。伊自動車メーカー・フェラーリ(Ferrari)が手がける初めてのテーマパークだ。

 運営母体のフェラーリ・ワールド・アブダビが開園まであと100日となった19日発表した概要によると、テーマパークはヤス島(Yas Island)開発プロジェクトの一環として、GP会場のヤス・マリーナ(Yas Marina)サーキットに隣接して建設中。

■世界最大の屋内テーマパーク

 屋内テーマパークとしては世界最大で、敷地面積は8万6000平方メートル。上部を覆う20万平方メートルの赤い屋根を、フェラーリの社章である跳ね馬の紋章が飾る。この紋章のサイズも世界最大という。

 天井の高さは頭上35~50メートルで、真ん中の通風筒と一列の柱だけで屋根を支える。「屋内にいることを忘れてしまうでしょう。まさに屋外の気分を味わえる屋内施設なのです」と、クラウス・フリマンド(Claus Frimand)総支配人は説明した。

■F1ドライバー気分を楽しく体験

 20あるアトラクションの目玉は、最高時速240キロ、F1カーに乗っているような感覚を味わうことができる世界最速のジェットコースター「フォーミュラ・ロッサ(Formula Rossa)」だ。

 また、F1ドライバーたちがレース中に体験する重力加速度(G)を体験できるアトラクション「Gフォース・タワー(G-force Tower)」や、伊マラネロ(Maranello)のフェラーリ工場内を再現したコーナー、フェラーリのオープンカー「カリフォルニア・スパイダー(Ferrari California Spyder)」に乗ってベネチア(Venice)やピサの斜塔(Leaning Tower of Pisa)、コロッセオといったイタリアの観光地のミニチュアをめぐるサービスなどもある。

 F1マニアには、12気筒(V12)エンジンの内部を探検できるライド・アトラクションもお勧めだ。

 オープンは、今年のアブダビGPのほぼ2週間前にあたる10月28日の予定。(c)AFP/Nathalie Gillet