【7月16日 AFP】英エネルギー大手BPは15日、米メキシコ湾(Gulf of Mexico)の原油流出問題で、油井の流出口に取り付けたキャップの3つのバルブを閉じて流出を止めたと発表した。4月の石油掘削施設の爆発以来、原油流出が止まったのは初めて。

 BPによると、3つ目のバルブを閉じた同日午後2時25分(日本時間16日午前4時25分)に流出が止まった。技術者らは、新たな油漏れが発生しないか、注意深く監視を続けている。ダグ・サトルズ(Doug Suttles)最高執行責任者(COO)は、「まだ喜ぶべき段階にはない」とコメントした。

 だが、米史上最悪の原油流出事故の収拾に向けた大きな1歩であることは間違いない。

 4月22日の施設水没以来、1日あたり推定3万5000~6万バレルの原油が流出しており、メキシコ湾岸の米5州には数百万ガロンの油が漂着して野生動物の生息域などを脅かしている。(c)AFP