【6月24日 AFP】ドイツ代表チームのサッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)決勝トーナメント進出がかかった23日のガーナ戦を前に、ドイツ西部オーバーハウゼン(Oberhausen)の水族館のある水槽の前にサポーターたちが集まった。

 この日の試合に負けるとドイツは史上初の1次リーグ敗退が決まってしまうだけに、わらをもすがるような目つきの人々の視線が一心に見つめる先には1匹のタコ。「パウル(Paul)」と名付けられた「彼」は、なんとサッカーの試合の勝者を的確に予言する能力があるとして知られているのだ。

「2008年の欧州選手権では、ドイツ代表に関するパウルの予言的中率は80%を超えました。今回のW杯では、これまでのところ的中率100%です」と水族館の広報担当者。つまり、初戦のオーストラリア戦ではドイツの勝利、第2戦のセルビア戦ではドイツの敗北を予言したというわけだ。

 23日もパウルの前には、中にごちそうが入ったプラスチック製の2つの箱が降ろされた。1つにはドイツの国旗、もう1つには対戦相手のガーナの国旗が立てられている。パウルが最初に開けた方が「勝者」だ。

 この日、パウルはドイツ国旗が立てられた箱の方を開けた。試合はといえば、ドイツがガーナに勝利。またも予言は的中した。

 ドイツが次に対戦するのはイングランドと決まったが、パウルの予言が今度も信用できるかはわからない。パウルはイングランド・ウェイマス(Weymouth)生まれだからだ。(c)AFP