【6月22日 AFP】「女たらし」であれば、ナンパの成功率を上げるために、かけている音楽をラップやヘビーメタルから、マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)のR&Bに変える必要があることを本能的に知っているだろう。フランスの研究者たちはこのたび、これを裏付ける科学的な調査結果を、学術誌「Psychology of Music(音楽の心理学)」に発表した。

 研究論文を発表したのは、南ブルターニュ大学(University of Southern Brittany)とパリ南大学(University of Southern Paris)の研究者3人。18~20歳の未婚女性87人を対象に調査を行った。

 女性たちにはBGMのかかる控え室で5分間過ごしてもらい、その後、「平均的な」ルックスの若い男性と2人でオーガニッククッキーと普通のクッキーとの違いについて議論をしてもらった。

 議論の最後に、男性が女性に電話番号を聞いて「飲み行こう」に誘ったところ、女性が控え室で聞いていたBGMの種類によってその成否が大きく変化した。

 ヴァンサン・ドレルム(Vincent Delerm)の「L'heure du the(お茶の時間)」という「ニュートラルな」曲がBGMでかかっていた場合は、肯定的な返答をした女性はたったの28%だった。しかし、ロマンティックなバラード曲、フランシス・カブレル(Francis Cabrel)の「Je l'aime a mourir(死ぬほど愛してる)」がBGMだった場合には、成功率は倍増近い52%になった。

 研究者の1人、Nicolas Gueguen氏は、「研究結果から、メディアコンテンツにさらされることの影響は、暴力に限らず、幅広い行動に及ぶ可能性があることがわかった」と結論づけ、研究結果は「個人の行動にBGMが及ぼす影響を調べる研究者らにとって、興味深いものだろう」と述べた。(c)AFP