【5月6日 AFP】ニュージーランドで19~22歳の3人の男女が、ある男性にかみつき、その血を飲んだ「吸血行為」で傷害を負わせたとして罪に問われている。

 6日の現地紙ドミニオン・ポスト(Dominion Post)によると、前日はジェームズ・ブルックス(James Brooks)被告(22)とゼニア・ボリシェブスキー(Xenia Borichevsky)被告(19)の2人が出廷し、また関与が疑われている3人目のジェームズ・オール(James Orr)容疑者(19)の逮捕状が発行された。

 ブルックス被告は裁判所前で同紙の取材に対し、全員が被害者をかんだことは認めたが、ブルックス被告自身は「血は飲んでいない」と「吸血」については否認した。そのうえで誰かが血を飲んだとは思うとしながらも「自分ではない。こうやって昼間、外を出歩いているのに吸血鬼に見えるはずはないだろう」と反論した。

 事件はブルックス被告とそのガールフレンド、そして友人と被害者の4人がパーティーを去ろうとした際に起きたという。ブルックス被告は、被害者の男性が自分のガールフレンドを引っ掛けようとしたことに腹を立て、男性をかんだ。「確かにかんだよ。僕の彼女を口説こうとしたからだ。彼女も僕の友達もあいつをかんだ。もともとあいつに怒っていたんで、それを口実にやったんだ」(ブルックス被告)。3人に襲われた被害者は気を失ったとされる。

 3人は攻撃によって故意に男性に気を失わせたとして傷害罪に問われている。(c)AFP