【5月5日 AFP】火山の噴火で世界中の注目を浴びたアイスランドの首都レイキャビク(Reykjavik)には、ハカールと呼ばれる郷土料理を出すレストランがある。

 ハカールとは、サメ肉を数か月間発酵させたもの。シェフのEythor Halldorssonさんが営むこの店では、「香り」を逃がさないよう、フタ付きの容器で出される。フタを開けると、アンモニアとブルーチーズの中間のような香りが漂う。食感はまさに魚で、舌先で泡がはじけてヒリヒリするような感覚を覚える。

 口直しとして、そして舌のヒリヒリ感を抑える一種の麻酔薬として、ポテトウォッカ「Brennevin」も一緒に出される。

 この店では、クジラ、エトピリカ(鮮やかな羽を持つ海鳥)、トナカイ、馬肉、羊の睾丸や頭なども食べることができる。「げてもの」としてではなく、あくまで現代人の好みにも合う伝統料理として提供している。(c)AFP/Sebastian Smith