【4月8日 AFP】3日にオーストラリア沖合にある世界最大のサンゴ礁、グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)近くで座礁した中国船籍の石炭運搬船「深能1号(Shen Neng 1)」の船長が、事故による重油の流出は深刻でないという趣旨の発言をし、非難を浴びている。

 船長はまた、深能1号のこれ以上の損壊と重油流出を食い止めようとしている救助隊が、同船の備蓄食糧と飲料水を使い尽くしているとも苦情をもらしているという。

 7日の現地紙クーリエ・メール(Courier-Mail)によると、座礁した深能1号の船長と面会した在ブリスベン(Brisbane)中国総領事は「重油の流出は今のところそう深刻ではない。(船長は)海面に油は見えないと言っている」と述べた。また「救助隊が備蓄分の水や食糧を使ってしまうため、(同船には)もっと水が必要だ。現時点の問題はこれだろう」と船長の報告を伝えた。

 しかし、深能1号からはすでに燃料として積んでいた約3トンの重油が流出、長さ3キロにわたって海面に油が浮かんでいる。

 クイーンズランド(Queensland)州のアンナ・ブライ(Anna Bligh)州首相は中国人船長の発言に失望をあらわにし「中国の乗組員たちがこれは小さな事故だと錯覚しているならば、船から降りてから世界がなんと言っているか耳を傾けたほうがいい。深刻な事態であることが、今よりははっきり分かるだろう」と語った。(c)AFP