【3月28日 AFP】(写真追加、記事更新)10世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2010)女子シングル・フリースケーティング(FS)。ショートプログラム(SP)で2位につけた浅田真央(Mao Asada、日本)が129.50点を記録し、合計197.58点で優勝した。

 浅田はスウェーデンのイエーテボリ(Gothenburg)で開催された2008年大会(ISU World Figure Skating Championships 2008)以来2年ぶり2度目の優勝を飾り、金妍児に敗れて銀メダルに終わったバンクーバー冬季五輪の雪辱を果たした。

 男子シングルは高橋大輔(Daisuke Takahashi)が制しており、今大会は日本勢が男女アベック優勝を飾った。

 2位には同190.79点で金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ、韓国)が、3位には同178.62点でラウラ・レピスト(Laura Lepisto、フィンランド)が入った。

 優勝候補だった金妍児は、2008年12月のGPシリーズ・ファイナル(Figure Skating Grand Prix Series Final 2008-09)以来の敗北を喫した。金妍児は同大会でも浅田に敗れ、2位だった。

 ミスの目立ったSPで7位と出遅れ、連覇のためには完璧な演技が必要だった金妍児は、ジョージ・ガーシュイン(George Gershwin)の「ピアノ協奏曲へ長調(Concerto in F)」に乗せて逆転を試みたが、トリプルサルコーで転倒、終盤にはダブルアクセルを回避するなど、合計点で自らがバンクーバー冬季五輪で記録した歴代最高得点に38点及ばなかった。

 SPで2位につけた浅田は、苦戦を強いられた金妍児を尻目にチャンスをものにした。

 浅田はセルゲイ・ラフマニノフ(Sergei Rachmaninov)の「鐘(The Bells)」に乗せて今大会女子選手でただ一人トリプルアクセルを成功させるなど、ミスなく演技をまとめ、合計点でライバル金妍児を6.80点上回った。

 3位に入ったレピストは、世界選手権でフィンランドに初のメダルをもたらした。

 SPで首位だった長洲未来(Mirai Nagasu、米国)は合計175.48点で7位に終わった。

 日本勢は安藤美姫(Miki Ando)が4位、鈴木明子(Akiko Suzuki)は11位だった。(c)AFP