【3月26日 AFP】米軍普天間飛行場(Marine Corps Air Station FutenmaMCAS Futenma)移設問題をめぐり、岡田克也(Katsuya Okada)外相は26日、ジョン・ルース(John Roos)駐日大使と会談し、同飛行場の機能を分散移転する新たな政府案を提示した。

 新たな政府案は、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ(Camp Schwab)に基地機能の一部を移すもの。うるま(Uruma)市の米軍ホワイトビーチ(White Beach)沖の埋め立てによる人工島や鹿児島県・徳之島(Tokunoshima)へ移転する案も提示した。

 一方、北沢俊美(Toshimi Kitazawa)防衛相は仲井真弘多(Hirokazu Nakaima)沖縄県知事と会談し、「分散移転でいろいろな案を考えている。沖縄の負担が実感として減ったというものを作りあげたい」などと述べた。仲井真知事はこれに対し、県内移設は容認できないとの姿勢を重ねて表明した。

 岡田克也(Katsuya Okada)外相は今月末、ワシントンD.C.(Washington D.C.)でロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官との会談を予定している。(c)AFP/Harumi Ozawa