【3月26日 AFP】真実の愛にとって、距離は障害にはならない――。このことを、オスのコウノトリが今年も証明してくれたと、クロアチアの日刊紙ユタルニ・リスト(Jutarnji List)が25日報じた。

 コウノトリ「ロダン(Rodan)」が、南アフリカから恋人がいるクロアチア東部のBrodski Varos村まで、1万3000キロあまりの距離を飛来してきたのは今年で連続5年目。恋人のマレナ(Malena)は、ハンターに羽を射抜かれて以来、飛べなくなっている。

 マレナを世話しているStjepan Vokic氏は、「今年の到着は例年よりも少し早かった。彼はかなり疲れているようだ」と語った。

 2羽は毎年、ひな鳥たちを育てている。マレナが飛べなくなってからは、ロダンが飛び方をひなたちに教えているという。今年もおそらくそうするだろう。

 8月になると、ロダンと成長した子どもたちは、越冬のため南アフリカへの長旅の準備を始める。マレナは冬の間、春にロダンが帰ってくるのをクロアチアで待ちこがれている。(c)AFP