【3月14日 AFP】トヨタ自動車(Toyota Motor)のハイブリッド車プリウス(Prius)のアクセルペダルが戻らずに最高時速176キロで暴走するというトラブルがノルウェーで発生した。ノルウェー警察とトヨタ・ノルウェー(Toyota Norway)が12日発表した。

 運転していた男性(49)によると、11日にノルウェー南部クリスティアンサン(Kristiansand)付近を運転していたところアクセルペダルが戻らなくなった。ノルウェー警察は正午すぎ、踏み込んだアクセルペダルが戻らなくなったとの通報を運転手から受けた。その時点で車は時速100キロを超えていたが、運転していた男性は最高で時速176キロまで加速したと話している。

 警察はトヨタに連絡して対処方法を求めたが、「そのころ、運転手はガードレールに車をぶつけて停止させた」という。

 ノルウェーの報道によると、この男性にけがはなかったものの、病院で検査を受けた。

 トヨタは、調査チームを現場に急行させた。トヨタ・ノルウェーのエスペン・オルセン(Espen Olsen)広報担当は、AFPに「事故原因について意見を述べるのはまだ早い。あまり憶測しすぎるのは危険だ。この事例について徹底的に調査する」と語った。

 トヨタは全世界でプリウスを含む900万台をリコールしているが、ノルウェーでこのような事故が報告されたのは初めて。(c)AFP