【3月3日 AFP】(写真追加)インターネットの人気掲示板サービス「2ちゃんねる(2channel)」が1日から韓国のハッカーによるとみられる大規模なサイバー攻撃を受け、2日にかけてアクセスができない状態になった。

 1999年に開設された2ちゃんねるは、政治からスポーツ、エンターテイメントにわたるあらゆるトピックについて匿名で投稿できるサイトで、インターネット上の言論の自由を拡大した1つのモデルとされてきた。インターネット調査会社ネットレイティングス(NetRatings Japan)によると日本最大のユーザー数とページビューを誇る掲示板システムだ。

 しかし外国、特に韓国と中国を非難する書き込みを繰り返す右翼的な「ナショナリスト」が集まる場にもなっており、バンクーバー五輪のフィギュアスケートで日本の浅田真央(Mao Asada)を破って金メダルをとった金妍児(キム・ヨナ、Kim Yu-Na)を中傷する書き込みが行われていた。

 韓国の聨合ニュース(Yonhap News)は、ネット上に2ちゃんねる攻撃をしかけるコミュニティーが開設され、1万人を超えるネットユーザーが協力して1日に2ちゃんねるへのサイバー攻撃を始めたと報じた。韓国紙中央日報(JoongAng Daily)は、日本の植民地支配に抗議して1919年3月1日に始まった「3・1運動」を記念してサイバー攻撃は1日に始まったと報じた。

 2ちゃんねるは日本国内で過去も匿名の殺人予告や著名人への中傷などが問題視され、サイトの運営者が訴えられたことがある。(c)AFP