【2月25日 AFP】禅の瞑想(めいそう)法は感情と痛みを制御する脳の一部を分厚くさせ、痛みに対する感受性を低下させるとする研究結果が、24日の米国心理学会(American Psychological AssociationAPA)機関誌「Emotion」に発表された。

 カナダ・モントリオール大学(University of Montreal)の研究チームは、この瞑想法の訓練を積んだ17人と瞑想の経験がない18人で実験を行った。

 被験者のふくらはぎに熱い鉄板を当て、熱痛に対する感受性を測定。その後、磁気共鳴映像法(MRI)で脳をスキャンした。

 その結果、瞑想の訓練が脳の中央にある前帯状皮質を強化し、瞑想経験者で痛みに対する感受性が低いことと関連している可能性が明らかになった。

 研究者は、瞑想におけるしばしば痛みを伴うポーズが、皮質を分厚くして「痛み感受性」を低下させているのではと指摘している。(c)AFP