【2月20日 AFP】英国の人気ミュージシャン、エルトン・ジョン(Elton John)が19日、米誌パレード(Parade)のインタビューで「イエス・キリストは同性愛者だった」と述べ、物議を醸している。

 同誌電子版に掲載されたインタビューで、自身も同性愛者であるジョンは「イエスは心が優しくて、超インテリな(super-intelligent、ものすごく頭がいい)ゲイだったんだと思う。人間の問題について理解していた」と語った。「十字架にかけられた彼は自分を張り付けにした人間たちをお許しになった。イエスは人間が思いやりにあふれ寛容であることを望んでいた。人間がどうしてこんなに残酷なのか僕には分からない。中東の国で同性愛の女性になるのは、死ぬのも同然のことだ」

 このコメントに米国最大のカトリック団体「カトリック連盟(Catholic League)」は猛反発。「イエスは確かに思いやりにあふれていたが、『超インテリ』などと言う表現はまるでゲームショーで勝ち抜いた出場者のようだ。しかも、イエスが同性愛者だと言うのは、神の御子に性の逸脱者のレッテルを貼ることになる。だが『自分なら宗教を完全に禁止する』と述べた人物に、ほかにどんな意見を期待できるというのか」などとする声明を発表した。(c)AFP