【2月20日 AFP】(記事更新)不倫スキャンダルにより無期限でプロ活動を休止している男子プロゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods)が19日、米フロリダ(Florida)州にある全米プロゴルフ協会(PGA)本部で記者会見を行い、自身の「無責任で身勝手なふるまい」について謝罪した。

 米国の主要ネットワークで生中継された会見でウッズは、家族や友人、ファンに対して繰り返し謝罪を行ったが、復帰時期については明言しなかった。

 一部のメディアや親しい関係者だけで行われた会見でウッズは「無責任で身勝手な行動をとり、大変申し訳ありません。私が行ったすべての事に対して深くお詫びを申し上げます」とコメントした。

 フロリダ州の自宅付近で自動車事故を起こして以降、複数の女性と関係を持っていたことが暴かれ、今週まで人前に姿を見せることがなかったウッズは、45日間にわたりセックス依存症の治療を受けていたことを明らかにした。

 ウッズは「助けが必要だと自分で認めることは難しかったが、そうしました。12月中旬から2月上旬までの45日間、治療を受けていました。まだ時間を必要としていますが、正しい方向へ進むための一歩を踏み出しました」と話している。

 プロゴルフで輝かしい成功を収めているウッズは、史上最高の選手という地位を確立したことで、自分が一般的なルールにあてはまるとは思わなかったと語った。

 ウッズは「無責任で自分勝手な行動でした。私は不倫をしました。自分が間違っている事に気づいていましたが、私には一般的なルールが当てはまるとは思いませんでした。一生懸命頑張ってきたので、すべての誘惑を楽しむ権利があると考えていました。私にはお金と名声があったので、それらを得るのは難しくなかった。私は間違っていました」と話している。

 この会見でウッズは、自動車事故を起こした2009年11月27日に妻のエリン(Elin)さんが暴力をふるったとされている報道を否定している。

 ウッズは「一部の人たちが、エリンが私を襲ったと推測しているが、そのような捏造された話に対して怒りを覚えている。エリンが事故当時の夜も、それ以外でも暴力を振るったという事実はありません。今回の騒動の間、エリンはとても冷静に振る舞っていた。非難ではなく、賞賛されるべきだ」と語った。

 現在プロゴルフ活動を自粛しているウッズは、自身の復帰時期について言及し、「いつかはゴルフ界に戻るつもりだが、それがいつになるのかは分からない。年内に復帰する可能性は否定しない。復帰を果たした時、これまでよりも競技に敬意を持つ必要がある」と語った。(c)AFP/Mike Bernos