【2月18日 AFP】ドイツ・ベルリン(Berlin)で開催中の第60回ベルリン国際映画祭(Berlin Film Festival)で17日、ジュリアン・ムーア(Julianne Moore)とアネット・ベニング(Annette Bening)が同性愛者のカップルを演じる作品「The Kids Are All Right」が上映され、喝采を浴びた。

 リサ・チョロデンコ(Lisa Cholodenko)監督がメガホンを取った本作は、長い間幸せに暮らしてきたムーアとベニングの同性カップルとその子どもたち、そしてそこに登場する子どもたちの生物学的な父親の交流と微妙な関係を描いている。

 ムーアは会見で語った。

「私にとってこの映画は、結婚と家族とは何か、子どもを持ち、結婚して長い時間が経つとはどういうことなのかを描いている作品。性別は関係ないし、どの家族も同じだと思う」

 完成まで5年を費やしたというチョロデンコ監督は、同性婚に対する議論が米国内で高まる中、タイムリーな作品になったと語った。

「私は自分があからさまに政治向きの人間だとは思わないが、同性婚をめぐる多くの動きがあることは良いことだと思う」

「何年も前から製作を考えていたから計算したわけではないけど、このタイミングで完成したのはおもしろい」

「Lの世界(The L Word)」や「シックス・フィート・アンダー(Six Feet Under)」なども手がけるチョロデンコ監督は、今後、因習にとらわれない家族を描く映画が増えることを願っているという。

「難しいけど、世の中の雰囲気が変わることを期待したい」(c)AFP