【2月16日 AFP】(写真追加)北朝鮮は16日、金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の68歳の誕生日を祝う式典を開催、前日開かれた会議では、前年とは対照的に米国に対話を呼びかけた。

 北朝鮮の国営メディアによれば、金総書記の誕生日を記念して、北朝鮮の子供たちに菓子類やビスケットなどの入った袋が届けられ、「金正日花(Kimjongilia)」を祝う式典ではシンクロナイズドスイミングのショーが披露された。

 また、15日に開かれた軍や国家、党の幹部が集まった会議では、幹部らが金総書記を当代の最も卓越した政治指導者で無比の明晰さを備えた司令官とたたえた。

 ミサイルを発射すると韓国を脅し世界に立ち向かうと宣言した前年の誕生日とは対照的に、ことしの会議は、経済危機に取り組む中、穏健なものとなった。

 北朝鮮のナンバー2、金永南(キム・ヨンナム、Kim Yong-Nam)最高人民会議常任委員長は、「対話と交渉を通じて」米国との敵対的関係を終わらせる必要性を強調するとともに、南北朝鮮関係を改善させて生活水準を向上させたいとの願いは「不動だ」と語った。(c)AFP/Simon Martin