【2月15日 AFP】ドイツ東部ドレスデン(Dresden)で同市の大半が廃墟と化した第2次世界大戦中の連合軍爆撃から65周年を迎えた13日、極右ネオナチが計画していたデモ行進を市民グループらが「人間の鎖」を作り自力で阻止した。

 この日、追悼集会を企画したネオナチ団体6400人あまりがノイシュタット(Neustadt)駅前に集結。数人が演説を行った後、デモ行進に向かおうとしたが、市民団体メンバーら1万2000人の「人間の鎖」に行く手を阻まれた。

 市民団体が「平和的な抗議運動でネオナチのデモ行進を阻止しよう」と呼びかけ、これにドレスデン市民らが応じた。 

「欧州最大のネオナチデモ行進を、われわれ市民の手で初めて阻止した」と政治家や労働組合、アーチストらの市民連合団体「Dresden without Nazis(ナチスのいないドレスデン)」メンバー、レナ・ロス(Lena Roth)氏は誇らしげに語る。

 警察は市内各所に警官約5700人を配備したが、散発的な衝突が数件発生し、投石や割れた瓶などで少なくとも警察官15人を含む27人が負傷した。しかし、高速道路や大通り、各鉄道駅などでは市民グループが「人間の鎖」となり、ネオナチがデモ行進を実施できた場所はなかったという。

 市民による「人間の鎖」運動について市当局は、ドレスデンが暴力や外国人排斥主義に反対する、世界に開かれた都市であることを行動で象徴的に示したものと称賛した。(c)AFP/Andrea Hentschel