【2月7日 AFP】(写真追加)うだるような夏の暑さで知られる米ワシントンD.C.(Washington D.C. )が6日、一面の銀世界になってしまった。雪が積もった通りをスキーを履いてうれしそうに移動する多くの住民の姿が見られた。

 普段は高級スーツと革靴が支配するこの街にあって、スノーシューズと保温コートが必須アイテムになっている。市内の一部には24時間で50センチという記録的な積雪を記録した場所もある。

■クロスカントリースキーは売り切れ

 国際通貨基金(International Monetary FundIMF)で働いているというドイツ人女性は、赤いスキージャケットに黒いスキーパンツ、紫の毛糸の帽子にスノーシューズといういでたちでコーヒーをすすりながら歩いていた。

「アルプスみたいね。アルペンスキーも持ってるけど、ここは斜面がないから。昨日クロスカントリースキーを買おうとしたんですが、どの店も売り切れでした」と話すこの女性は以前ドイツでスキーのインストラクターをしていたという。

 その後ろで楽しそうにジョギングをしていた米空軍で働いているという女性は「フロリダ(Florida)州出身なんです。こんなにたくさんの雪を見たのは初めて」と話してくれた。

■5000人の大雪合戦大会

 ワシントンの観光名所には、この歴史的な風景を記録に残そうとアマチュアのカメラマンや画家が押し寄せた。デュポンサークル(Dupont Circle)地区では6日午後、約5000人が参加して大雪合戦大会が開かれた。

 ホワイトハウス(White House)ではシャベルを持った職員が屋根の雪下ろしをしていた。ホワイトハウスに通じる道路の除雪は特に念入りに行われていた。
 
 ワシントン(Washington)州から会議のために来ていたという男性は「雪がしばらくとけなければいいけど」と話したが、その心配はなさそうだ。予報では降雪は来週も続くとみられている。(c)AFP/Clement Sabourin

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