【2月2日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は1日、動画投稿サイト「ユーチューブ(YouTube)」に生出演し、40分間にわたってユーザーの質問に回答した。

 オバマ大統領の出演イベントは40分におよび、その模様はユーチューブと米ホワイトハウス((White House)のウェブサイトで生中継された。ユーチューブ利用者からの質問は1万1000件に上り、雇用や経済、医療保険、外交政策、エネルギー政策、環境問題、教育、金融、政府改革など幅広い話題が集まった。

 その中から、ユーザーからの得票数の多かったいくつかの質問について、ユーチューブの政治・報道部門トップのスティーブ・グローブ(Steve Grove)氏がオバマ大統領に質問した。

 人気のあった質問の1つには、マリファナの合法化問題があった。これは、マリファナ合法化を目指すロビー団体が、ユーチューブに多数の支持者を集めたためで、このような手法は過去にもネットで使われてきた。前年行われた同様の公開オンライン質問会では、オバマ氏にマリファナの合法化についての質問があったが、今回は見送られた。

 ユーチューブ出演の最後に、オバマ氏は「素晴らしいアイディアを持った大勢の人々と触れる機会になる」と述べ、「もっと定期的に」ユーチューブの質問会に出演したいと語った。

 政治・科学技術ブログ「TechPresident.com」のナンシー・スコラ(Nancy Scola)氏は、オバマ氏のユーチューブ出演にいくらか不満もあったが「どんな質問がなされたとしても、市民が大統領に質問できる機会には価値がある」と語った。

 オバマ氏は、大統領選挙期間中、インターネットを多いに活用した。米ホワイトハウスもインターネットサービスへの参加に積極的で、これまでにソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の米大手フェースブック(Facebook)やマイスペース(MySpace)、写真共有サイト「フリッカー(Flickr)」やマイクロブログ「ツイッター(Twitter)」などに参加している。(c)AFP