【1月30日 AFP】トルコのイスタンブール(Istanbul)で、双子のうち1人の父親が母親の不倫相手の子どもであることがDNA検査で明らかになり、離婚に発展する騒動があった。同国紙サバハ(Sabah)が29日伝えた。父親の違う双子を身ごもることは、人間ではごくまれなことだという。

 かねてから妻の不倫を疑っていた警備員の男性は、3歳になる双子の息子たちのDNA検査を依頼した。その結果、99.99%の確率で双子のうち1人だけが男性の子どもであることが判明した。夫妻の離婚裁判を担当する裁判所の依頼でDNA検査を行った科学捜査班も同じ結論に達した。

 男性の妻は、家族に無理やり男性との結婚を強いられ、結婚後もかねてからの交際相手と関係を続けていたという。

 父親の違う双子を身ごもることはイヌやネコではよくある話だが、人間では極めてまれだという。AFPが取材したアンカラ大学(Ankara University)の婦人学科のRusen Aytac教授によると、女性が同じ生理周期に2回排卵して短い期間に2人の男性と性交した場合、このような双子を妊娠する可能性があるという。

 同紙によると、男性は自分の実子のみを引き取り、もう1人の子どもは児童施設で暮らすことになるという。妻は、自分と夫の両方の家族から殺害すると脅迫を受けていることから、親族に対し、500メートル以内の接近禁止命令が出されたという。(c)AFP