【1月17日 AFP】ハイチにおける大地震に伴い各国が緊急の救援活動を進める中、キューバ政府は16日、米国がハイチから負傷した被災者を空輸する際にキューバ領空を飛行することを認めたと発表した。キューバが米国に領空通過を認めるのは極めてまれなこと。

 同国外務省の担当者は「キューバは米国を含む世界各国と協力し合い、ハイチの住民の救援活動にあたる意向だ。1人でも多くの命を救いたい」とコメントしている。

 キューバは今回の協力体制の一貫として、米国の領空通過の要求を「即座に」受け入れたという。これにより、キューバにあるグアンタナモ(Guantanamo)米海軍基地から米マイアミ(Miami)までの空輸時間が約90分間短縮される。

 キューバ政府はこのほか、被災者のため同国の医療施設を提供する方針も明らかにしている。医師、救急隊員、医療従事者ら計60人からなる救援チームをハイチの首都ポルトープランス(Port-au-Prince)にすでに派遣しているという。(c)AFP