【1月16日 AFP】北マリアナ諸島(米国自治領)のベニグノ・フィティアル(Benigno Fitial)知事が、拘束中の女性マッサージ師の容疑者を一時釈放し、自宅に呼び出してマッサージをさせていたことが明らかになり、苦境に立たされている。

 フィティアル知事は8日、地元施設に拘束されていた中国人女性のチン・メイ・チェン(Qing Mei Cheng)容疑者を知事の自宅に呼び出し、マッサージをさせたという。チェン容疑者は、不法入国のほう助などの「人の密輸」に関与した容疑で拘束されている。

 フィティアル知事は、声明で「異常事態で、途方もない痛みに対処せねばならず、(マッサージを)要望した」と説明した。

 フィティアル知事は、前年11月の決選投票に勝利し、2期目に再選された。前年末には、知事の運転手が公用車で麻薬取引をしていたとして逮捕され、知事が自ら公用車を運転しているというニュースが報じられた。(c)AFP