【1月6日 AFP】マウスのエネルギー制御機構を遮断すると体内エネルギーの燃焼効率が上がり、通常のマウスよりもやせることが、米大学などの研究で明らかになった。ヒトに応用すれば肥満防止に役立つ可能性があるという。

 5日の医学誌「Cell Metabolism」に発表されたメイヨークリニック(Mayo Clinic)、アイオワ大(University of Iowa)、コネチカット大(University of Connecticut)、ニューヨーク大(New York University)の研究では、動物の運動に必要なエネルギーを貯蔵する細胞内分子であるアデノシン三リン酸(ATP)に反応するカリウム・チャンネル(KATP)を遮断。すると、マウスは休息時・活動時ともにエネルギー燃焼効率が上がり、通常のマウスよりもやせた。

 効果は、いわゆる「欧米型」の高脂肪食品を与えたマウスでも明白だったという。また、当該のマウスが生涯にわたりスリムな体形を維持するなど、効果が長持ちすることもわかった。

 KATPは細胞内のATP分子群を感知し、それに応じて心臓や筋肉の働きを制御する。通常は、エネルギーの枯渇を防ぐため、心臓や筋肉の運動の持続や強度を制限する役割を担っている。 

 なお、KATPを遮断したマウスでは、炭水化物を体内に貯蔵し持久力を要する運動において主要なエネルギー源となるグリコーゲンの燃焼量が増し、通常のマウスより多くの体脂肪を貯蔵することも明らかになった。これは、KATPの不活性化というダイエット法の負担が通常よりも少ないことを意味している。(c)AFP