【12月17日 AFP】米連邦準備制度理事会(Federal Reserve BoardFRB)は15~16日に開いた連邦公開市場委員会(Federal Open Market CommitteeFOMC)で、代表的な政策金利であるフェデラルファンド(Federal FundFF)金利の誘導目標を0~0.25%に据え置いた。

 景気刺激政策のもと、フェデラルファンド金利は1年前からこの水準に抑えられている。

 FOMCは、労働市場などに景気が上向いていることを示す兆しもあるが、大規模な景気刺激策を転換するには十分ではないと判断した。

 FOMCは声明で最近のデータは「経済活動が引き続き上向き、労働市場の悪化が緩和していることを示唆している」とするとともに、住宅分野は「過去数か月で改善の兆しが見られる」、消費者支出は「穏やかな速度で」増えているものの、弱い労働市場と信用収縮の制約されているとの認識を示した。

 今回のFOMCでは住宅市場と金融市場への1兆ドル(約89兆円)規模の資金供給は当面進めるが、緊急流動性対策の大半を予定通り2010年2月に終わらせることも決めた。(c)AFP/Rob Lever