【12月10日 AFP】米ホワイトハウス(White House)で前月、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が主催した公式晩さん会に招待されていない夫妻がまぎれ込んでいた事件で、米下院の国土安全保障委員会は9日、26対3、27対4の賛成多数で問題の夫妻、タレク・サラヒ(Tareq Salahi)氏とミケル・サラヒ(Michaele Salahi)夫人を証人として召喚することを決定した。召喚予定日は、2010年1月20日。

 一方、民主党が多数を占める委員会は、大統領私設秘書、デジレ・ロジャース(Desiree Rogers)氏の召喚については、17対12で否決した。

 共和党議員が求めていたロジャース氏の召喚について、オバマ政権は、米政府の伝統である「権力分立」を理由に否定していた。

 米国メディアは、夫妻の弁護士の話として、サラヒ夫妻は米憲法が保障する黙秘権を行使して証言を拒否するだろうと伝えている。ただし2人は、証言は拒否できても、証人喚問への出席は拒めない。夫妻が召喚を拒絶した場合、議会は強制的に出席を求める可能性がある。

 ホワイトハウスで24日に開かれたマンモハン・シン(Manmohan Singh)インド首相の歓迎晩さん会で、サラヒ夫妻は何重もの警備網をくぐり抜けて、会場に到達し、政府高官と言葉を交わしたり、オバマ大統領とも握手を交わしている。(c)AFP