【12月10日 AFP】米領グアム(Guam)のフェリックス・カマチョ(Felix P. Camacho)知事は9日夜、沖縄の米軍普天間飛行場(Marine Corps Air Station FutenmaMCAS Futenma)のグアム移設の可能性について、受け入れる能力はないとの見解を表明した。

 グアム島には、2006年の日米合意に基づき、沖縄に駐留する米海兵隊員8000人が14年までに移転する予定。カマチョ知事はこの点を指摘し、「普天間のすべてを受け入れるのは、限られた資源と収容能力の面から不可能だ」「グアムの資源と地域社会の福祉を念頭に置かなければならない」と述べた。

 その上で、普天間問題をめぐって日米間の亀裂が深まっていることについて、問題は解決できると信じていると語った。

 グアムには現在、北沢俊美(Toshimi Kitazawa)防衛相が訪問中。

 普天間飛行場の移設先を検討する日米閣僚級作業部会は、日本政府内の方向性が明らかになるまで協議を停止することを、岡田克也(Katsuya Okada)外相が8日、発表している。(c)AFP