【11月20日 AFP】18日に行われた2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)欧州プレーオフのフランス対アイルランド第2戦で、ティエリ・アンリ(Thierry Henry)に明らかなハンドがあったとしてアイルランド・サッカー協会(Football Association of IrelandFAI)が再試合を求めていた問題で、国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football AssociationFIFA)は20日、アイルランドからの要請を却下した。

 FIFAはウェブサイト上に掲載した声明文で、アイルランド・サッカー協会から受けた再試合要求について、「試合結果の変更や代替試合を行うことはできない」と返答したことを明らかにした。

 18日の試合は、延長戦でフランスが得点を挙げプレーオフ2試合の合計スコアを2-1として本大会出場を決めた。しかし、決勝点をアシストしたアンリのハンドをスウェーデン人のマーティン・ハンソン(Martin Hansson)主審が見逃したことから、アイルランド側は怒りが収まらない。

 アンリ自身も決勝ゴールを頭で決めたウィリアム・ギャラス(William Gallas)にクロスボールを上げた直前に、ボールを手でコントロールしたと認めているが、フランスサッカー連盟(French Football FederationFFF)は「責任はハンソン主審にあり、アンリが責められるべきではない」と、アンリを擁護している。

 FIFAも声明文のなかで「試合規則に明記されているとおり、試合中の決定は主審が行い、主審が下した決定が最終決定となる」と説明した。

 アイルランド・サッカー協会の再試合要求については、同国のブライアン・カウエン(Brian Cowen)首相も前日、支持を表明していた。(c)AFP