【11月18日 AFP】(写真追加)中国を訪問中のバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は18日、北京(Beijing)で温家宝(Wen Jiabao)首相と会談した。この会談は、米中関係の強化を目的としたオバマ大統領の中国訪問で最後の会談となる。

 オバマ大統領と温首相は、米中間の新しい緊密な協力関係の構築に向けた双方の取り組みを評価。温首相は会談冒頭、「対話は対立よりも、協力は競争よりも良い」「今回の大統領の訪中によって、包括的で協力的な米中関係を新たなレベルに持って行くことができるよう心から願っている」と語った。

 オバマ大統領は、今回の訪中で行った中国首脳との一連の会談について「建設的だった」と表現。「これまでの関係は経済・貿易問題のみに集中するものだった。しかし今や米中関係は、米中の協力が不可欠な世界規模のさまざまな問題に拡大している」と語った。

 会談には、米国のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)国務長官やゲーリー・ロック(Gary Locke)商務長官、スティーブン・チュー(Steven Chu)エネルギー長官が同席した。

 オバマ大統領は17日、胡錦濤(Hu Jintao)国家主席と会談し、気候変動から北朝鮮まで多くの問題について協力関係を築くことで合意している。だが、イラン問題や人民元の切り上げ問題などでは立場の違いが明確となった。

 オバマ大統領は会談後にワーキングランチを行い、万里の長城(Great Wall)を見学。その後、アジア歴訪の最後の訪問地である韓国に向かう。(c)AFP