【11月11日 AFP】米国を車で横断して恋敵を襲撃し、暴行や誘拐未遂などの罪に問われた元女性宇宙飛行士リサ・ノワク(Lisa Nowak)被告(46)が10日、米フロリダ州の裁判所で起訴事実を認め、フロリダ州裁判所は同日、禁固2日、保護観察1年、50時間の社会奉仕活動の判決を言い渡した。

 ウィリアム・オーフェリン(William Oefelein)宇宙飛行士(当時)と交際していたノワク被告は、空軍大尉のコリーン・シップマン(Colleen Shipman)さんを恋敵と思いこみ、テキサス(Texas)州ヒューストンからフロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)まで1500キロの道のりを車を運転。オーランド到着後、空港の駐車場でシップマンさんに近づき唐辛子スプレーを噴射した。ノワク被告は、途中でトイレ休憩をとらなくてすむようにオムツを着用していた。

 証言台に立ったシップマンさんは、目に涙をうかべて、「ノワク被告は100%わたしを殺そうとしていた。神の恩寵と素早いフットワークでわたしは命拾いをした」と述べていた。

 判事は、ノワク被告に対し、10日以内にシップマンさんへ謝罪の手紙を送り、シップマンさんに接近しないよう命じた。

 ノワク被告は3児の母。米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「ディスカバリー(Discovery)」のミッションに参加したが、逮捕後の07年に宇宙飛行士を解雇された。(c)AFP

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