【11月3日 AFP】(一部更新、写真追加)ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦(1992-95年)当時の残虐行為で、人道に対する罪などに問われている元セルビア人指導者、ラドバン・カラジッチ(Radovan Karadzic)被告(64)に対する公判準備手続きが3日、オランダ・ハーグ(Hague)の旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(International Criminal Tribunal for the former YugoslaviaICTY)で行われ、カラジッチ被告が初めて被告席に着いた。実質審理の開始は前月26日に予定されていたが、カラジッチ被告が自ら弁護を行うため準備に時間が必要だと主張して出廷を拒否したため、開廷から15分で休廷となっていた。

 出廷した同被告は、十分な準備もせずに裁判にかけられることを容認すれば、「本当に犯罪者になってしまう」と述べ、「この裁判を適切に遂行しなければ、法廷や国連(UN)の利益にならない」と主張した。(c)AFP