【10月28日 AFP】アフガニスタンに駐留する国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)は27日、アフガニスタン南部の2か所で受けた攻撃で、兵士計8人が死亡したと発表した。

 ISAFは「即席爆発装置(IED)による複数の複雑な攻撃」と発表し詳細を明らかにしていないが、一方の攻撃で兵士7人と民間人1人が、他方の攻撃で兵士1人が死亡したという。この他に複数の負傷者が地域の医療施設に搬送された。タリバン(Taliban)は自分たちがこれらの攻撃を行ったとしている。

 アフガニスタンでは前日の26日にも、ヘリコプターの墜落などで米国人14人が死亡したばかり。米国防総省は、アフガニスタンにおける10月の米軍の死者は53人となり、今年8月の51人を超えてアフガニスタンでの軍事活動が始まった2001年以降で最悪となったことを認めた。

 独立系ウェブサイト「icasualties.org」の情報を元にAFPがまとめたところによると、アフガニスタンでは今年これまでに445人の外国軍兵士が命を落としている。うち277人が米国人だ。

 アフガニスタンへの増派について近く決断するバラク・オバマ(Barack Obama)大統領は統合参謀本部(Joint Chiefs of Staff)の意見を聞くため、30日に会議を開くことを決めた。

 アフガニスタン駐留米軍のスタンリー・マクリスタル(Stanley McChrystal)司令官は、4万人以上の増派を求めているが、米国人の犠牲者が増える中、アフガン戦略をめぐる議論は激しさを増している。(c)AFP/Lynne O'Donnell