【10月20日 AFP】米俳優アンディ・ガルシア(Andy Garcia)は19日、昨年のグルジア紛争を描いた映画撮影のため、同国の首都トビリシ(Tbilisi)に到着した。ガルシアは映画で、ミハイル・サーカシビリ(Mikhail Saakashvili)グルジア大統領を演じる。

 グルジアの民間テレビ、ルスタビ2(Rustavi-2)によると、明日から2日間にわたって大統領官邸での撮影が行われる。

 同作の監督を務めるレニー・ハーリン(Renny Harlin)は、『ダイ・ハード2(Die Hard 2)』や『クリフハンガー(Cliffhanger)』などアクション映画で知られるが、グルジア紛争に基づいたシリアスな映画を撮ると8月に発表していた。

 映画のストーリーは、紛争に巻き込まれる米国人記者とカメラマンを中心に展開。監督は反戦のメッセージを強く打ち出したものになると語っている。

 しかし、製作者の1人、パプナ・タビタイア(Papuna Davitaia)氏が、サーカシビリ派の国会議員であることなどから、グルジアのメディアは作品の中立性に疑問を呈している。

 一方、ロシアのメディアによると、セルビア人のエミール・クストリッツァ(Emir Kusturica)監督も、南オセチアの視点でグルジア紛争を描いた作品を撮る計画だ。クストリッツァ監督は今月初めに南オセチアを訪れ、複数の政府高官と面会している。(c)AFP