【10月7日 MODE PRESS】フランス・パリ市内で2日、「メゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela)」が10年春夏コレクションを発表した。

■引退が囁かれるマルジェラは?

 ブランド創始者でデザイナーのマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)は、昨年のメゾン創立20周年アニバーサリーコレクションをもって引退したと囁かれている。

 その疑問に対して、マルジェラを傘下に置く「ディーゼル(Diesel)」のレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)が「彼はもうこの仕事に関わっていないんだ」と引退を肯定。さらに「現在は、新しくてフレッシュなデザインチームがブランドを引き継いでいる。私たちは”若さ”や”未来”といったテーマに焦点を当てているんだよ」と明かした。なお、ショーのディレクションも「ディーゼル」が行っているという。

■相次ぐ打診も・・・

 ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙によると、マルジェラは08年、デザイナーのラフ・シモンズ(Raf Simons)にデザイナーの座を打診したが、シモンズが「ジル・サンダー(Jil Sander)」との再契約を選んだため失敗。08年年10月には、ヘッドハンターによってデザイナーを探していることを認めたが、その後ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)にもオファーにも断られる結果に。

 スタイル・ドットコムのサラ・モーア(Sarah Mower)は今シーズンのショーについて「春夏コレクションに並んだものはどれはひどい出来だった。ただの寄せ集めのもので失望した」と酷評。マルタン・マルジェラを常に称賛するロッソも、ビジネスマンとして、ブランドの方向性にてついて考え直す必要がありそうだ。

 しかしブランド関係者は「長年のポリシーに基づき、これらの評価や問い合わせに応じるつもりはありません」とコメントしている。(c)Fashion Week Daily/MODE PRESS

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