【10月6日 AFP】米ソフトウエア最大手のマイクロソフト(Microsoft)は5日、無料電子メールサービス「ホットメール(Hotmail)」のパスワード情報がハッカーによって盗まれ、インターネット上に流出したことを受け、数千件のホットメールアカウントへのアクセスを禁止する措置をとった。

 マイクロソフトによると、ハッカーは「フィッシング(phishing)」と呼ばれる手口を使い、ユーザーをだましアカウント情報やアクセス情報を盗み出したという。

 マイクロソフトは、前週末に欧州地域を中心にしたホットメールの「数千人分の」アカウント情報が、あるウェブサイトに投稿されていたことで、この問題に気がついたのだという。

 フィッシングとは、ハッカーが「ソーシャルエンジニアリング」と呼ぶ技術などを使い、ユーザー情報をだまし取ったり、悪意のあるソフトをパソコンに送り込んだりするもの。例えば、セレブのセクシー写真の提供を約束するなど人を引きつける内容の電子メールを送り、偽のログインページにおびき出してアカウント情報などを盗み出すといった具合だ。

 マイクロソフトは、内部データに侵入されてはいないとした上で、フィッシングはIT業界で広く懸念されている問題だとして注意を呼びかけた。さらに、ホットメールのユーザーに対し、パスワードを90日ごとに変更するようアドバイスしている。(c)AFP