【10月6日 AFP】国連開発計画(UN Development ProgrammeUNDP)が5日発表した2009年版「人間開発報告書」によると、国民生活の豊かさを示す指数でノルウェーが首位となった。一方、中国は最大の上げ幅を記録し、前年から大幅に順位を上げた。

 この指数は、182か国・地域を対象に、平均寿命や識字率、就学率、1人当たり国内総生産(GDP)などを基に算出される。今回発表された指数は07年のデータを基にしており、経済危機の影響は考慮されていない。

 ノルウェーに続き、2位がオーストラリア、3位がアイスランドとなっている。最下位はニジェールで、次にアフガニスタンが続く。中国は、所得水準や平均寿命、教育水準が向上したことを受け、前年から7つ順位を上げ、92位となった。

 UNDPは、この指数は豊かな国と貧しい国の深刻な格差を示していると指摘している。

 最下位ニジェールの平均寿命は50歳をわずかに超えるほどで、首位ノルウェーの平均寿命とは30年も差が出ている。また、ニジェールの1人あたりの所得は、ノルウェーの85分の1だという。

 上位10か国は、ノルウェー、オーストラリア、アイスランド、カナダ、アイルランド、オランダ、スウェーデン、フランス、スイス、日本となった。米国は前年から1つ順位を下げ、13位となった。(c)AFP