【10月2日 AFP】毎日甘い物を食べる子どもは、暴力的な大人になりやすいとする調査結果が、1日の英精神医学誌「British Journal of Psychiatry」に発表された。

 英カーディフ大学(Cardiff University)の研究チームは、甘い物の摂取と暴力の関係性を調べるために、1970年生まれの赤ちゃん1万7000人を対象に5歳時、10歳時、34歳時にモニタリングを行った。

 その結果、傷害罪の犯歴があるグループのうち、子どものときに毎日甘い物を食べていたという人は69%にのぼった。一方、そうした犯歴のないグループでは同42%だった。

 研究を率いたサイモン・ムーア(Simon Moore)氏は、「子どもに定期的にあめやチョコレートを与えると、その子どもは、欲しい物をどうやって待つかを学ばなくなってしまうのではないか。そうなると、満足を得られるまで我慢するということができなくなり、衝動的な行動に走ることになる。そしてこの衝動は、非行と強く結びついている」と説明している。

 一方、英国食品飲料連盟(Food and Drink FederationFDF)は、この研究を「全くのナンセンス。反社会的行為は、親の無関心やしつけの悪さといった社会的・環境的要素に深く根づいているのであって、子どものときに甘い物を食べたかどうかは関係ない」と非難している。(c)AFP