【9月29日 AFP】50歳未満の先生はひげを生やせなくなるが、長靴をはいて授業をすることは容認-タジキスタン教育省が28日に発表した教員のための新ガイドラインの一部だ。

 ひげについては「50歳を超えた男性教員は、3センチまでのひげならば伸ばしてもよいが、若い男性教員はきれいにそること」とされている。さらに「履きものについては足を完全に覆うものであれば、長靴であっても、何でもよい」。この新指針はタジキスタン国営新聞各紙で広く報じられた。

 タジキスタンは戦禍で荒れたアフガニスタンと国境を接する中央アジアの貧困国。今回の指針は教育改革の一環で、「一般的な人びとの精神性や習慣にあわせた」結果だという。

 1990年代に政府とイスラム系武装勢力が激しい内戦に陥った同国では、長いひげを生やしていると当局から疑いのまなざしを向けられることが多い。

 一方で、水がしみこまないゴム製の長靴は地方の農民たちの日常靴で、また激しい雨が降る山岳国タジキスタンでは、欠かせないものと考えられている。(c)AFP