【9月28日 AFP】サッカー元イングランド代表のディフェンダー(DF)ソル・キャンベル(Sol Campbell)が27日、複数のスター選手を獲得するという約束を守らなかったため、わずか1試合で同国フットボールリーグ2(4部)のノッツ・カウンティ(Notts County)を退団したこと明らかにした。

 アーセナル(Arsenal)やトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)でプレーしたキャンベルは、シーズンオフに獲得したビッグネームが自身1人だったため、週給4万ポンド(約560万円)で結んだと伝えられる5年契約のわずか29日目でメドウ・レーン(Meadow Lane、ノッツ・カウンティの本拠地)を後にした。

 キャンベルは、1-2で敗れたモアカムFC(Morecambe FC)戦後に双方の合意の下、ノッツ・カウンティを退団した。同選手はムント・ファイナンス(Munto Finance)のクラブ買収による計画の一環として、元ブラジル代表のロベルト・カルロス(Roberto Carlos)のような選手がチームに加わることを期待していた。

 キャンベルは、フットボール・ディレクターに就任した元イングランド代表監督のスベン・ゴラン・エリクソン(Sven-Goran Eriksson)氏とノッツ・カウンティで再会を果たしたが、期待を裏切られたと感じている。

 27日の英ニューズ・オブ・ザ・ワールド(News of the World)紙でキャンベルは「わたしが最初のビッグネーム獲得になると承知していたし、わたしは第1号になると伝えられていた。(元ブラジル代表の)ロベルト・カルロス、(ジンバブエ代表の)ベンジャニ(・ムワルワル(Benjani Mwariwari)といった名前が挙げられたが、何一つ実現しなかった。資金があれば、ことはすぐに起こる。わたしの唯一の罪は言葉を間に受けたことだ。だから困惑はしていない。傷ついてもいないし、屈辱を味わっているということでもない。ただがっかりしている。わたしには夢があって、その夢を現実のものにしたかった。だがすべてが違う結論に向かっていたということに気付くのに1か月もかからなかった。そのことについてはもうこれまでにしよう。多くを語りたくはない。堂々と構えたままでいるつもりだ。このことが中傷合戦に発展することには興味がない。彼らには言いたいことを言う権利があるが、わたしは(ノッツ・)カウンティに対して何もない」と語っている。(c)AFP