【9月26日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のメディア部門アルサハブ(As-Sahab)は25日、近日中の攻撃をにおわせるアルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者による新たな音声声明をインターネット上に公開した。米テロ情報収集企業インテルセンター(IntelCenter)が同日明らかにした。ビンラディン容疑者の音声声明が公開されるのは今月2回目。

 インテルセンターによると、ビンラディン容疑者は声明の中で欧州諸国に対し、米国との同盟関係を解消し、アフガニスタンから軍隊を撤退させるよう呼びかけているという。

 米民間情報機関サイト・インテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)によると、音声声明はビンラディン容疑者の静止画像に5分近くの音声を重ねたもの。英語版、ドイツ語版の字幕をつけたものが公開されているという。

 アルサハブが14日に公開したビンラディン容疑者の音声声明では、同容疑者はオバマ大統領について、アフガニスタンやイラクでの戦闘を終わらせる力量がないとし、対イスラエル政策を再考すべきだと述べている。

 この数時間前には、アルカイダ系過激派組織、アブタルハ・アル・アルマーニ(Abu Talha al-Almani、アル・アルマーニは「ドイツ人」という意味)がビデオメッセージを公開した。

 インテルセンターは「今年公開されたアブタルハのビデオ5本についてみると、うち3本はここ8日間に公開されており、近く行われるドイツの総選挙に焦点を絞っている。脅威のレベルが上がっており、選挙の前後にドイツの標的を狙った攻撃がある恐れもある」と指摘している。(c)AFP