【9月25日 AFP】『素直な悪女(And God Created Woman)』で有名なフランスの伝説的映画女優、ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)さんが24日、カナダで行われているアザラシ猟に抗議し、同国名産のメープルシロップの不買運動を呼びかけた。

「消費者の大規模な道徳的行動が政府や企業を動かすことがある。カナダ政府がアザラシの虐殺を禁止するまで、私はカナダ産メープルシロップの不買運動を支持する」。不買運動を始めた国際動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of AnimalsPETA)」の公式ウェブサイト上で、バルドーさんはこのように訴えた。

 28日に75歳の誕生日を迎えるバルドーさんは、現在は動物愛護活動家として活躍中。2006年にカナダの首都オタワ(Ottawa)を訪れた際は、スティーブン・ハーパー(Stephen Harper)首相にアザラシ猟の禁止を訴えようとしたが、拒否された。最近も自分のウェブサイトに、カナダ政府が「アザラシの大量虐殺の片棒を担いでおり、世界中の人々の目に汚点として映っている」と非難するコメントを掲載している。

 カナダのケベック(Quebec)州はメープルシロップの名産地で、世界の70~85%を生産しているといわれる。PETAは、メープルシロップはアザラシ猟とは直接関係ないものの、カナダの象徴的な産物であることから「攻撃の対象」にすることは公平だと主張している。(c)AFP