【9月25日 AFP】米国のティモシー・ガイトナー(Timothy Geithner)財務長官は24日、主要20か国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)開幕前の記者会見で、強いドルは米国にとって「非常に重要」と述べた。

 24日から2日間の日程で行われる金融サミットでは、中国の要請を受け、米ドルの準備通貨としての役割について十分な議論が行われる見通しだ。

 このほか、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領をはじめとするG20首脳らは、金融・経済危機を悪化させているとされる世界経済の不均衡に対処するための新たな枠組みについても議論する。

 ガイトナー長官は、金融機関の高額ボーナスについても「非常に詳細な基準」で合意に達する見通しだと述べた。高額ボーナス問題は、短期の利益を追求するために過度のリスクを犯すことを促し、金融バブルを引き起こし、世界経済を大きく停滞させた。

 さらに、国際通貨基金(International Monetary FundIMF)と世界銀行(World Bank)について、途上国の意見をより反映できる組織への改革に向けて前進できると米国は確信していると述べた。(c)AFP