【9月24日 AFP】フランス議会は22日、インターネットの著作権侵害対策法の修正案を賛成258、反対131で可決した。同法案は、違法ダウンロードを行う利用者をインターネットから切断するという厳しい対策で、世界的に注目を集めていた。

 映画や音楽、コンピューターゲームの違法ダウンロードに対して各国で取り組みが行われている中で、同法案は最も厳しい措置を盛り込んだ法案の1つとされてきた。消費者団体らが反対する一方で、音楽・映画産業が支持を表明していた。

 修正前の法案は5月に可決されたもの、違憲審査を行う憲法会議(Constitutional Council)が6月に退けていた。

 修正案では、利用者をインターネットから切断する判断を行う権限が、政府機関から裁判所に移される。

 同法のもとでは、違法ダウンロードを3回繰り返したネット利用者は、ネット接続を切断されるか、あるいは、2年以下の禁固刑または30万ユーロ(約4000万円)以下の罰金が科されることになる。

 また、第3者にネット接続を提供し音楽や映画の違法ダウンロードを行わせた過失の罪で有罪となった場合には、罰金1500ユーロ(約20万円)が科され、1か月間のネット切断措置がとられる。(c)AFP