【9月16日 AFP】米食品医薬品局(Food and Drug AdministrationFDA)は15日、4社が製造する新型インフルエンザA型(H1N1)ワクチンを承認した。キャスリーン・セベリウス(Kathleen Sebelius)厚生長官が議会で明らかにした。

 今回承認されたのは豪CSL、米メドイミューン(MedImmune)、ノバルティス・バクシンズ・アンド・ダイアグノスティクス(Novartis Vaccines and Diagnostics)、仏サノフィパスツール(Sanofi Pasteur)のワクチンで、4社とも同じ工程で製造している。別の1社も近く承認される見通しだという。

 セベリウス長官によると、米政府はすでに1億9500万回分のワクチンを購入しており、来月から無償のワクチン接種を開始する。ただし、医療機関が接種料を徴収することもできる。

 死滅した病原体を用いた不活化ワクチンは注射用が、生きたまま病原性を弱めた病原体を用いる生ワクチンは鼻内噴霧用が製造される。季節性インフルエンザワクチンとH1N1ワクチンを併用した場合に害があるかどうかについて、現在臨床試験が行われている。(c)AFP