【9月15日 AFP】米ニューヨーク(New York)で13日に行われたMTVビデオ・ミュージック・アワード(MTV Video Music Awards)で、最優秀女性ビデオ賞に選ばれたカントリー歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の受賞スピーチにラッパーのカニエ・ウエスト(Kanye West)が乱入するというハプニングが起こった。

 スウィフトは「ユー・ビロング・ウィズ・ミー(You Belong With Me)」で同賞を受賞し、壇上でトロフィーを贈られ受賞スピーチを始めた。そこへ突然ウエストが現れ、R&B歌手ビヨンセ(Beyonce)が受賞すべきだったと言い放ったのだ。

  「テイラー、君の受賞は俺もうれしい。スピーチもさせる。でも、ビヨンセのビデオは史上最高の作品の1つだ」

 この発言に会場からはブーイングが起こった。ビヨンセは明らかに困惑しており、その後、最優秀賞を受賞した際、スウィフトを再びステージに呼んでスピーチの機会を与えていた。

 ウエストの行動に対し、アーティストからは非難の声が上がった。

 ピンク(Pink)はツイッター(Twitter)で「テイラーを心から気の毒に思う。かわいくて才能があって、受賞に値した。わたしたちは皆、テイラーを愛していることを知ってほしい」とコメント。ケイティ・ペリー(Katy Perry)は、ウエストの行動を「子ネコを踏みつける」行為に例えた。さらにケリー・クラークソン(Kelly Clarkson)は公式ブログでウエストに対して、「悲しい人間のあなたに同情するわ」と書いた。

 ウエストはブログに謝罪文を載せたが、14日朝には削除されている。(c)AFP