【9月11日 AFP】中国の若い富豪女性が9日、イヌ1匹の購入に400万元(約5300万円)を支払った上、空港に黒塗りのメルセデスベンツ(Mercedes-Benz)30台を呼んで、自分とそのイヌを出迎えさせるという珍事があった。中国の大手ポータルサイト「sohu.com」 が報じた。

 報道によると、このイヌはチベット高原が原産の大型犬チベタンマスチフで、富豪は「王(Wang)」さんという苗字だけが伝えられている。王さんと友人は長い間、チベタンマスチフを飼いたいと思い探していたという。
 
 王さんは北西部青海(Qinghai)省でこのイヌを見つけ、イヌと一緒に空路、陝西(Shaanxi)省西安(Xian)に帰り、空港に迎えとして、SUV2台に率いられたメルセデスベンツ30台を呼んだ。空港では、犬愛好者団体のメンバーが長い真っ赤な横断幕を掲げてチベタンマスチフの西安到着を歓迎した。

 王さんは、「黄金になら値段を付けることができますが、チベタンマスチフにはお金では買えない価値があるのです」と話したという。

 めざましい経済成長を遂げている中国には、今年4月の胡潤財富報告(Hurun Report)によると、個人資産が1000万元(約1億4000万円)を超える富豪が82万5000人おり、全人口の0.06%に相当するが、その大半は世界金融危機の影響を一切受けることなく生活しているとみられるという。(c)AFP