【9月9日 AFP】オーストラリア北部特別地域(準州)の地元紙、ノーザンテリトリー・ニュース(Northern Territory News)は9日、遅配のピザをめぐる口論から、ピザの返却を要求した宅配員が、宅配先の4歳の子どもを人質にとろうとするという騒動があったと伝えた。

 同紙によると、この騒動は5日に発生した。ダーウィン(Darwin)在住のリサ・パードクーパー(Lisa Paardekooper)さんは、注文したピザの宅配が1時間以上遅れたので、宅配員に対して代金の支払いを拒否したという。「宅配員は、『金を払うかピザを返せ』と詰め寄ってきて、門のすき間から手を出して、甥っ子をひっつかんだ」

 口論の後、リサさんがこぶしを振り上げたところ、宅配員は子どもを離したという。

 ノーザンテリトリー・ニュースによると、警察もこの騒動を調査。つかまれた子どもの母親のシンディ(Cindy)さんは、宅配員の行為は許し難いと語った。「4歳の息子をひっつかんで、身代金としてピザを要求した。これは児童虐待で暴行よ」

 ピザ宅配店は、今もこの宅配員を解雇していない。この店の店長は「(宅配員が)子どもに危害を加えようとしたとは思えない」と語った。(c)AFP