【9月1日 AFP】英ロックバンド、ローリング・ストーンズ(Rolling Stones)結成時のメンバー、ブライアン・ジョーンズ(Brian Jones)が40年前に溺死した事件について、英警察は再調査の可能性を示唆した。

  ローリング・ストーンズのギタリストで初代リーダーだったジョーンズは1969年7月、南部サセックス(Sussex)の自宅内にあるプールで、溺死体で発見された。検視の結果、偶発事故による死亡と断定されたが、殺害されたとの噂は途絶えなかった。

 こうしたジョーンズの死因について、サセックス警察は8月31日、新聞記者から新たな資料提供をうけ、現在、資料内容を検討中であると明らかにした。

 一方、大衆日曜紙メール・オン・サンデー(Mail On Sunday)は、ジョーンズの死因を独自に調査したジャーナリストのスコット・ジョーンズ(Scott Jones)氏が結果を600ほどの調査書類にまとめ、これを警察に提供したと報じている。(スコット・ジョーンズ氏は、ブライアン・ジョーンズの親類ではない)

 ジョーンズはストーンズの創立メンバーで、「ローリング・ストーンズ」というバンド名も、ジョーンズが発案したと言われている。しかし、徐々にボーカルのミック・ジャガー(Mick Jagger)やギターのキース・リチャーズ(Keith Richards)の存在感が増すにつれて、ジョーンズはバンド内での影響力を失っていった。また、薬物やアルコールの服用も多くなり、死亡する1か月前にストーンズを脱退。そして、わずか27歳で自宅プールで遺体となって発見された。
 
 メール・オン・サンデー紙によれば、ジョーンズの遺体を発見した看護師は、ジョーンズのボディガードがプールに飛び込み「ブライアンに何かをした」のを見たと語ったという。このボディガードは既に死亡している。(c)AFP