【8月26日 AFP】フランス南東部の町ビルビエイユ(Villevieille)で24日、米アップル(Apple)のスマートフォンiPhone(アイフォーン)で、スーパー勤務の男性警備員(26)がメールを打っていたところスクリーン部分が爆発し、目にガラスの破片が刺さったほか顔中にガラスを浴びて負傷した。フランスで類似の報告があったのはこれが2回目。

 負傷した男性は医師の診察を受けたあと、損害賠償を求めて訴訟を起こすつもりだという。男性は3か月前に600ユーロ(約8万円)でiPhoneを購入しており、事故が起きたiPhoneについての説明と購入代金の返金を求めている。

 仏経済財政産業省の競争・消費者問題・不正行為防止総局(DGCCRF)は25日、10代の少年が今月、iPhoneを使用中に同様の事故で目を負傷したことを受け、調査を開始したと発表した。

 一方、アップルは14日、欧州連合(EU)に対し、それまで報告されたスクリーン爆発事故はそれぞれ「個別の事故」だと主張した。

 フランスでの爆発事故に先立ち、英国では11歳の少女が所有するアップルの携帯音楽プレーヤーiPod(アイポッド)が爆発する事故が発生している。米国のテレビ局は前月、「驚くほどの数」のiPodが炎上しており、重傷者は出ていないものの、明らかにリチウムイオン電池のオーバーヒートが原因だと報じている。

 フランスの消費者団体UFC-Que ChoisirはiPhoneとiPodの事故について、アップルに対し、もう少し消費者に情報を提供するよう要求した。「本当にアップルが主張するような個別の事故なのか、iPhoneに問題があるのか。いずれにせよ、補償と再発防止についての考えを聞きたい」と述べた。(c)AFP