【8月25日 AFP】インターネットオークション大手イーベイ(eBay)で競売にかけられたマリリン・モンロー(Marilyn Monroe)の納骨室の真上の区画が24日、約460万ドル(約4億3000万円)で落札された。イーベイが同日、発表した。

 この墓は、米ロサンゼルス(Los Angeles)のウエストウッド・ビレッジ・メモリアルパーク(Westwood Village Memorial Park)にある。現在、同区画に眠るリチャード・ポンチャー(Richard Poncher)さんの夫人エルシー(Elsie Poncher)さんがビバリーヒルズ(Beverly Hills)にある160万ドル(約1億5000万円)相当の自宅のローンを完済するため競売にかけた。

 50万ドル(約4700万円)の最低価格から始まった競売には、入札が21回行われた。落札者は明らかにされなかったが、「O***S」というハンドルネームで日本時間25日午前1時15分に入札した人物だった。

 エルシーさんによれば、リチャードさんは、モンローの元夫だった有名野球選手のジョー・ディマジオ(Joe DiMaggio)から1954年にこの墓を買い取った。リチャードさんは「わしがくたばったとき、マリリンの上にうつぶせにして寝かせなかったら、一生化けて出てやる」と言ったという。

 リチャードさんはもう1つ上の区画も購入してあったため、エルシーさんはそこに夫を移すのだという。

「モンローのそばで永眠する」というアイディアに魅了された人物はリチャードさんだけではなく、娯楽誌プレイボーイ(Playboy)の創始者ヒュー・ヘフナー(Hugh Hefner)氏も1992年、7万5000ドル(約710万円)でモンローの真横の区画を購入している。

 モンローは1962年、36歳で死亡した。

 墓地の管理者によれば、モンローの墓の左隣とその上の区画はまだ空いており、25万ドル(約2400万円)で販売中だという。(c)AFP